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地塗り

 

 柳澤さんの山の絵、途中段階。山の絵は、山の専門家から言わせると、形が違うの、この沢は違うの、頂上はここじゃないよ、と何かとうるさい。それでか、描く方も、しっかりとスケッチや写真を確認することになる。確認ならいいのだけれど、ただただ、写す作業になると、全体のバランスを崩し、表現とは遠いものになってしまうことが多い。そこで、モチーフや写真は描き写すのではなく、いただくものである。野菜や肉のような材料だ。だから、どう料理するかが表現となる。

 

 さて、この作品は、古キャンバスの再利用で、セピア系の絵の具で塗りつぶされていた。要は、淡いセピアの地塗りの処理が成されていたのである。木製のパレットがどうしてオーカー系の色になったか?というと、昔はオーカー系の地塗りをしていたから。その中に入れる絵の具を調色するには、キャンバスの地の色と同じ方がやりやすいから。現在は、キャンバスもよく出来ていて、白い地から描き始めることが多い。で、白いペーパーパレットも理に適うのです。僕は、昔、ガラスのパレットを使っていて、下に色紙入れて調色をしていました。

 

 地塗りの色は、全体の基調色になります。同じ色も、地の色が違えば見え方も変わります。描き始めがいい絵だねと言われるのは、全体に、その基調色が点在し統一感が出ているからが、さらに、最初は発色がいいので輝きが増すのだ。で、この絵にもどると、山の説明に走ったために、山だけが背景の地塗りが消えてしまった。全体の統一感が主役の山で壊しているのです。やはり、全体的に同時進行が大切だね。せっかくの地塗り、有効に使わなければもったいないですね。



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| サカイトシノリ | 18:55 | comments(0) | - | pookmark |
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