秋本番、制作がんばれ

  • 2015.10.05 Monday
  • 18:32

 野上さんの路地シリーズ小品が完成しました。今回のポイントは、古キャンの凸凹厚塗り。この場合、ライトカラー・ラブリーな色はNGということ。年輪深く刻まれたお年寄りに白化粧施せば、陰の投影が目立つことになる。凸凹は、時間の経過の象徴であるからに、若々しい色を使うと違和感を感じるのだ。地が出来ているのだから、木炭とメディウムのグレージングでデッサンをするように仕上げれば、あっという間に仕上がるのだ。よいね。


 続いて、澤田さんのフラワーバスケット。これも同じ傾向の描いたり消したりの凸凹作品。暗い色の透明色でグレージング。一つ一つの花よりも、かたまりを優先した作品です。


 川合さんの果物とコンポート。描くことに集中すればするほど、同じ色に塗りつぶしてしまう。最後のポイントは、類似色を使い色幅を豊かにすることだ。明るい絵になったね。


 最後は、川内さんのパンジー。これは、4号の大きさで、パンジーを拡大して一輪描いている。塗りつぶしては、剥ぐの繰り返し。最初の一歩、最初の一仕事、最初のきっかけがちゃーんと残っていてこそ、絵の存在に重みが増すのだ。自分の過去の仕事を無駄にしないことだ。過去を見ながら仕上げていく。おじけつくのではなく、謙虚に顧みて仕上げていく。わかるかな?

 あっという間に秋本番、今年も残すところ3ヶ月。(笑)がんばるべ。
 


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コメント
年寄りに白化粧は、陰の投影が目立つ。凸凹は、時間の経過の象徴・・・、若々しい色を使うと違和感を感じる。この例えはでこぼこのある古キャンを使う際の注意として、哀しいほどすごくわかりました。
  • roji
  • 2015/10/06 10:52 AM
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