禁欲的でありながら、自由
- 2009.05.27 Wednesday
- 18:11
中森さんの新作があがりました。シンプルで、禁欲的な絵です。ターゲットに向かって背中合わせのボディー。見る側に、意味ありげに語りかけます。そして、なにかしの想像力が湧き上がる。実は、禁欲的でありながら、自由なのだ。
描きすぎない、語りすぎない、間をつくることで、最後の一章節を見る側に委ねる。そんなリキマナイ世界って、いいわぁ〜〜。そう思いませんか? たとえば、土曜ワイド劇場。あれは説明が多くて、見る側に自由がない。だからツマラナイ。
こんな僕でも、たまには、白黒の絵を描きたくなる。そんな時は、だいたい不自由を感じている時。その白黒の絵を何枚も描くと、しだいに色を感じる絵になっていく。白黒が色になる時、それはそれは十分な解放感を得るわけです。要するに、幸せになれる。
お金でもなく、名誉でもなく、食べ物でもなく、ただ白黒が色になるだけで幸せになれる。本当だよ。