繰返す
- 2009.10.28 Wednesday
- 18:19
笹川さんの人物ドローイングです。ネリゴムと鉛筆ではなくて、ジェッソとメディウムのドロドロをネリゴム代わりに描いていて、けっこうテクスチャーがあっておもしろい。
クロッキーが大好きな笹川さんですが、いまいち線の意味がわかっていない。線と中の調子は表裏一体であって、やはり一度はシツコク描いたり消したリを繰返さなくてはならない。少しずつ、線の強弱の意味を解りつつあります。(いや、解って欲しい)
下の写真は、マティスの画集です。その中に、一枚の絵が出来上がる以前に、多くの同様の作品を描いていることを紹介しています。どんどん洗練されていくのが解ります。本当に頭が下がります。天才といわれる所以です。余計なものを省くことで、自分の興味を掘り起こしています。
自動車教習所のように、第1段階、仮免、第二段階、卒検となっていれば簡単なんだけれど、モノづくりの現場は、ひたすら繰返すしか道はない。これが絶望と感じるか、希望と感じるかは人それぞれです。誰でも繰返せば、なんとかなるという事実。この世界には「How to 本」に載っていることだけではなんにもできない。