やはり同時進行が大切
- 2010.03.31 Wednesday
- 18:18
水曜午後クラス、佐藤さんの作品です。まだ完成したわけではありません。「えっ?」と思われることでしょう。遠くで見ている分では、なかなかのいい出来で、バランス申し分なくスマートな仕上がりになってます。
何回も、このブログに出てきたキーワードです。「絵は遠くで見て納得し、近づいて驚かす」
近づいて、ガッカリでは、実にもったいない。油絵は、水彩と違って絵の具自体に体積があるkら、一生懸命描いたところは、いやでも厚みがでてくる。その厚みのレイアウトが悪いと、近くで見た時に気持ちが落ち着かなくなるのだ。
やはり、全体の同時進行というのが大切だ。無地だからといって、最初のひと塗りのままでは、おいてきぼりをくうので、あとで見え隠れする中との共通色を、下に入れとく必要がある。間違ってはいけないのは、うす塗を否定しているのではないこと。色のバランス・明暗のバランスがあるのと同じように、厚み薄さのバランスもあるということです。
描けるからこそ、下地・基礎工事的な仕事を避けてはいけないと思う。このガラスものシリーズ、続けて何作目になるのだろうか? どんどんいい仕事になってきましたね。