黒柳君、個展開催中。

  • 2010.06.30 Wednesday
  • 18:36
 

 長野の安曇野に引っ込んで絵を描いている、もと我クラスのメンバー黒柳君が今展覧会を開いています。会場は、銀座のレトロな奥野ビル2F・ギャラリー ラ メール(中央区銀座1-9-205、tel 03-5250-8108)7/3(土)まで。

 ものすごく小さな画廊に、7点ほどの人物中心の作品が飾られています。今回は、クローズアップ・ズームインてな感じで、興味の対象にグイッと近づく面白さがありました。あいかわらずの軽快なタッチで、より余計な作業が減ったよで、それがまた心地よい。

 毎度のことで、ものすごく狭いところなので、作品も可哀そう。そろそろ、他の場所で発表を考えてもらわねばね。ガンバレ! お時間があればどうぞ。

美術館巡り&ランチ 2010

  • 2010.06.28 Monday
  • 17:23

  6/24(木)我クラス恒例の美術館巡り&ランチが行われました。平日のお昼ということで、夜クラスの方々は参加出来ませんが、総勢20名の参加です。

 場所は、六本木の新美術館の「オルセー美術館展」です。僕らは10時前から並んで、開場とともに中へ入ります。思い通りゆったりと、人の頭越しに見ることもせず、近づいたり離れたり、気に入った絵の前でじっくりと。こうでなくちゃ!

 僕は、パリに行ったことがないので、何度も画集で見た作品を目の前にして、興奮状態です。印刷では黒く潰れていた所も、作者の作業跡をみることができ、臨場感一杯です。ゴッホの星空もいいけれど(大部屋)、セザンヌを通路に置くなんて。戻って見直すも混雑でイマイチ。そうなんです、二度三度見直すも、もう人が一杯で近づくことも出来ません。

 頑張って1時間中にいたけれど、集合時間30分前に出てしまう。実にもったいない。これが日本の現実ですよね。新美術館は広いんだから、2倍のスペースで開催すればいい。これだけ動員するのだから・・・。オルセーからのレンタル料に比べれば場所代なんてタダたいものだろう。

 さて、出口で待っている間、TBSの取材クルーがウロウロ。そこら中で、取材を断れている模様。ちょうど隣に数人参加者がいたので、「このおばさま方大丈夫だよ」と助け船。そしたら、イヤよもヤメテもなく、堂々とインタビューを受ける、我クラスの面々。たいしたものです。そこに石塚さん。「何してんの?」と飛び込んで、キチンとインタビューを受けます。イヤハヤ、オバサン、オソルベシ。取材クルーは、仕事終わりとばかりに、サッサと帰っていきました。



 
続きを読む >>

なんでも欲しがってはいけない

  • 2010.06.23 Wednesday
  • 18:48
 

 川内さんの新作が上がりました。ホルンらしきラッパがウッスラと上品に存在しています。見えましたか? ホルンの音よ、雲の合間まで響き渡れよってなかんじでしょうか。この鬱陶しい時季に、そぐわない気持ちの良い絵になりました。

 最近の川内さんの絵は、もうバック90%ぐらいの絵になってきました。背景中心の絵です。なにかのメッセージがバックに託されています。どう捉えるかを他者に委ねる、いい絵の本質が感じられてきました。この調子で、木に登って欲しい。

 次に、久しぶりに澤田さん登場です。汚し系で、自分の作風を確立しようとしているところに、今度は「もっとボケボケに!」とゲキが飛ぶ。汚い色をふんだんに使えば、キレイな絵になるのとおなじで、ボケマクルとそれなりに美しい世界が醸し出します。

 自分の得意とするところは何か? 絵はそこを意識して伸ばさずして何になろう。シャルダンのカタチ重視の絵に、色とタッチ重視のゴッホカラーが合体したって、ろくなものにはなりません。なんでも欲しがってはいけないのだ。

次が見えるシアワセ

  • 2010.06.21 Monday
  • 19:00

 野上さんの「路地裏シリーズ」が上がりました。突き当たりの紅白の建物が印象的な作品です。マカオの路地って本当かどうか知らないが、そのルーレットのイメージをコラージュしてみました。

 これはこれで、実験的な試みとして面白いと思う。制作途中、広い地面の密度が足りなくて、間がもたなかったのだ。他の作品とともに並べる時、このコラージュが違和感があれば、消した方がいい。

 ここまで密度が高まっているので、大ざっぱに消して、いい感じになることが予想されるから、安心して放置。経過観測です。時間を掛けて制作しているのだから、いろいろアイディアも出てきます。その場合は、次のシリーズのイメージを高めるためにも、ちょっとはアプローチが必要と言える。

 展覧会の準備をしていて、つくづく思うことがある。いま制作している作品がどうのこうのではなくて、次に何をすべきかが明確に判る時は、いい作品制作。そして、展覧会の時は、当然、次の作品を制作し始めている。これで、その展覧会を、描き手が冷静に過去のものとして見ることができるのだ。 ハアハア言って、頑張りました!ってのは頂けない。

 我クラスは、ハアハア言わないよね。
 

中と外

  • 2010.06.16 Wednesday
  • 17:54

 服部さんの8割方できた室内からの作品です。一応、外は明るめで、中は暗めになっている。これから仕上げに向かう段階で、細かいことをやるまえに、整理整頓作業です。

 現在は、中も外も、50%半々という感じです。この絵を始めて見た時に。外と中のどちらを先に見せたいか、めに飛び込ませたいか、そのような作者の意図をハッキリさせることが大切。両方ということはあり得ません。

 例えば、外重視の場合。室内に黒っぽいグレージングを施せば、1~2段階暗くなって外にスポットライトが当たることでしょう。これは基本の明暗基調のやり方。 その他に、色のもつ明暗を使いながら色重視で室内を暗くする方法。白黒写真を撮れば、前者の絵と変わりがない。後者の良い例は、ボナールの「窓のある室内」の絵である。

 「内と外」古くて新しい、根源的なテーマです。あと、「上と下」「中心と外周」・・・。テーマとは、そして本質とは、いかに単純か。

くやしい!

  • 2010.06.14 Monday
  • 18:57

 石塚さんの最新作です。あっけなく出来上がりました。この感じ、本人のものにするためには、もう少し時間がかかるかな?

 今日の会話から、「センセー、どう?」「また、ペタペタ貼ってぇ〜。今は、ケーキの2層目。まだ基礎工事。絵の具たらして、薄紙を貼る」中心の花の部品を6割方剥がして、作業再開。「センセー、あら、いい感じ。出来たみたい。」「いいじゃない!」「やだわー、イヤんなっちゃう。うぅう〜〜ん、くやしい!」

 このくやしさが、作品の糧。がんばりましょうね。 

ワンステップアップ

  • 2010.06.09 Wednesday
  • 19:26

 我がクラス最長老、多作の土方さん。スケッチに行ってきたと、作品を見せてくれました。なんと3点も!!!風の強い日で悪戦苦闘したとのこと。すんごいですね。

 この作品を見ていると、教室に入って3年。ほんとにチカラついてきたなぁと感心する。この緑の調子をみてください。当初は、緑一色だったのだから。講師業をしていて、こうやってカタチになっていくのは、ほんとうに気持ちがいいものだ。絵の隅々に、いつも口すっぱく言っていることが、現れている。いいもんだ。

 それに、以前は、なんでこんな場所を描くんだろう? と、疑問のある構図だったが、それなりに絵になる場所から描いています。これもチカラがついてきた証でしょう。みんなもがんばろうね。


 

セッティング

  • 2010.06.07 Monday
  • 19:37

 中村さんの水彩画「絵皿の静物画」があがりました。お皿の上には、レモンとスプーンとサクランボ。外にワイングラスがあります。さて、主役は何かというと、一番面積がある絵皿です。どんなモチーフも、見方捉えかたで、主役を代えることが出来ます。しかし、安直でもなく普通に、面積をとっているのが主役と考えていい。そういう意味で、この絵は、シッカリとその主役を活かして表現したので、大成功です。 

 モチーフを組むことは、絵を描くことと同じです。主役・脇役・ちょい役といろいろある。主役はその役目を全うするために全力をだし、周りはそれをサポートする。主役はいつも、一つで成り立つかといえばそうでもなく、グループを成すこともある。

 脇役も、主役に所属するものもあれば、相反する役割のグループにあるものもある。絵はそのような関係を表したものだ。それを表現とも言う。今日の報道にある、内閣人事もそれと同じ。主役が主役であるために、いいセッティングが大切です。失敗すると、すぐに破綻するのは、まったくもってオンナジ。

白も黒も色だ

  • 2010.06.02 Wednesday
  • 19:15
 

 佐藤さんの「三つのグラス」、もうちょっとで完成です。あとは、乾いてから、お汁で本のタイトルと壁を落ち着かせるだけです。

 ガラスものシリーズを続けている作者は、今回、ビビットな色合いに挑戦です。強めの色を使えば、どこかで対抗できる色を使いバランスをとらなければならない。今回は黒がキーポイントです。色を使うということは、白も黒も色だと、つくづく思う。無彩色が別物とは思いません。

 なにはともあれ、テーマを絞り、あれこれといろんな事をトライするって、いいこと。バラバラと180度違うことをするより、ずーと自分のものになると思う。だって、人間360度全方位思考なんて出来やしないもんね。ならば、若くないんだから、さっさと方向性を絞るべきだと思います。我、とっくに後半戦。

calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< June 2010 >>

selected entries

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM