5分で描くために

  • 2011.02.28 Monday
  • 19:01
 

 トルコ旅行から帰ったばかりの海田さんの水彩画です。カッパドキアの街並みなんですが、ボーとしていますよね。なぜかというと、旅行中のスケッチのポイントについて話していたのです。団体旅行の中で、スケッチをするのは大変なことです。そのなかの5分を使って着彩までするにはどうしたらいいのだろう?

 まずは、なんでこの場所を描く気になったのか?自問する。そして、何が一番のポイントか?をただす。そして、一気に描く。これだけです。他に何もなし。よけいなことを考えなしで、やることをやって終わり。だから5分以上必要ないのです。

 この街並みは、白い壁で出来ていて、光のあたり具合でいろいろな明るさが現れて美しい。だから、窓枠の色は?とか看板の色は?とかはどうでもいい。ここに、ビビットな赤だ青だの説明的な色を窓枠に入れて、絵を壊すことになる。

 要は、5分で一番いいとこ取りをするのが目的だ。それ以外のことをしようとしても所詮無理な話である。ということで、5分であれば、この絵はとってもいいのですよ。っていうことでした。

意味のあるカワイイ

  • 2011.02.23 Wednesday
  • 18:04
 

 前回に続いて、こんな雰囲気、癒し系の絵もある。絵本作家勉強中の渡辺さん、新作出来上がりました。タイトルは「僕のトランペット」だそうです。制作途中、赤のストライプがやたら目立ったので、全体に赤みを入れて、夕日を浴びるたそがれのクマさんにしてみたらとアドバイス。

 そうすることで、それぞれが共通の色をもって、繋がっていきます。しかし、後ろの緑がなかなか赤に染まらず、浮いたまま。思い込みもあって、緑の葉っぱになかなか赤は入れられません。加えて、観察を避けるものだから、葉っぱが膨張していく。

 葉っぱとか花は、スカスカと、軽々と描いた方がいい。重くなっては、風に揺れる爽快感がでない。そう、葉っぱと葉っぱの間にはスペースがあるのだ。空気が通るのです。その空気を描く意気込みがなければ、植物の表現にならない。

 着実に、ただのカワイイではなく、意味のあるカワイイになってきてます。続けることですよ。

レトロ?雑多?

  • 2011.02.21 Monday
  • 18:50

 「まったく、イイカゲンナ絵だ・・・。」とブツブツつぶやき、「え〜ぃ。ヤメヤメ!」と叫んでいる。この絵の描きては、地元三軒茶屋に住まいの長老、土方さんです。

 本当にこんな感じなんだと言ってます、レトロな昭初が残っているとのこと。しかしながら、青だ、黄色だ、黒だ、白だ、と、看板の色をそのまま絵の中に入れ込んでは、それこそ絵になりません。

 そこで最後に、レトロということで、青みがかった焦げ茶をグレージング、トンデル極彩色をおさえて、暗いところを強調すれば出来上がりです。構図がどうのこうのではありませんね、これは雰囲気重視の絵です。地元のなせるワザです。

 続けてみますか?

お帰りなさい

  • 2011.02.16 Wednesday
  • 18:40

 予定を変更して、今日は、久しぶりの萩原さんの水彩です。2年近くのニューヨーク修業を終えて、帰国しました。今日はめでたく復帰の初日。あちらでのスクールでは、人物画ばかりだったようで、なつかしの静物画です。

  イチゴ塗りすぎで、飛んでしまいました。水を含ませて、布で取りましたがこんなものです。床とバックのコントラストも強くて、弱めました。帰国早々、復習の日々始まりです。「一つに集中しない」「明るいところは最後まで取っておく」「お互いの色を入れ込む」「・・・・」さーて!頑張りましょうね!!!

 2年間で、水曜午後会員、全部入れ替わりました。「知った人いない!」とビックリしていましたが、午前クラスに行けば、ちゃーんといますよ、お古い方々が。

ブログの効果

  • 2011.02.14 Monday
  • 18:56
 

 まずは、飯嶋さん。ブログの効果ですね、修正しました。おみごと、絵が大きくなりましたね! これがバックの効果です。見比べると、よーく解ります。


 続いて、野上さん。路地シリーズ続行中です。描始めは、勢いがあってよかったのですが、だんだんしょぼくれてきちゃいました。どういう方向性で描くかの確認が必要です。なんとなく描始めちゃって、落とし所を見失った感じです。だから、早く終わりたいの願望が強くて、何していいか解らなくなったようですね。


 最後に、川内さん。昨夜見たフィギュアスケートのイメージだそうです。なんでも絵になるもんですね。

 今日は、月曜夜の最終日。絵が出来上がるのだけれど、水曜日にアップします。 

スッキリ仕上がりました

  • 2011.02.09 Wednesday
  • 19:09
 

 今日も、仕上がった3点を紹介します。最初は、水曜午前クラスの澤田さんです。汚し系の彼女ですが、カルフォルニアのぶどう畑のせいでしょうか、ここまでスッキリと描きあげることができました。あっぱれ!広がりがあっていいですよね。


 同じく午前クラスの川合さんも「葉っぱのある静物」が出来上がりました。足元を引き締めて、色味ゆたかに広がる構図です。光の方向性も感じ、軽やかな空気も感じます。よく出来ました。


最後は、午後クラスの森さん。展覧会の時から始めている、赤系のグレイジング(おつゆ系)技法の作品です。本を堺に、左右の対比を描く難しい構図ですが、なんとかカタチになりましたね。今後は、この静物路線に、クラゲも加わり、どうなることか? お楽しみです。

なんだか、ダラダラと過ぎていく2月です。そんななか、我がクラス、快調に仕上がっていきますね。もうすぐわくわくする春、肩の凝りがスゥーと抜ける春がきます。がんばろう!

 

いい作品があがりました

  • 2011.02.07 Monday
  • 20:01

 今日上がった3作品を紹介します。一つ目は、店舗シリーズの神山さんです。たしか、どこかヨーロッパのパン屋さんだったかしら。 この絵は2店舗あって、これを並列に描くと絵にならないので、いかに右にスポットを当てつつ、バランスをとるかが難しかったところ。上手くやりましたね。


 2作目は飯嶋さん。どうも、水の絵から葉っぱにシフトした模様です。題材がアロエですから、やはり躍動感なり生命力を表現することになります。このビビットは色も効果的で輝いていますよね。指摘したことは。バックがバックとならぬようにということ。

 上部の黒っぽいのを入れてもらいました。上への延びも出るし、三点の引き締めも出ます。だから、「オーカーも上に持っていけばいいよ」と言ったのに、ダメでしたね。バックがアシストする感覚をゲットすべし。


 最後は、三輪さんの鉛筆淡彩で、冬晴れの水面に映る裸木です。青空を活かすために、空だけの着色にしてみました。主旨がハッキリしていれば、別にすべてを着色する必要もありません。案外、色は少ない方がカッコイイことがあるよね。

 暖かい本日。もう冬は終わりかしら? がんばろう!

自らのテーマを求めて

  • 2011.02.02 Wednesday
  • 19:02
 

 水曜午後クラスの森さん。江ノ島水族館に取材に行き、クラゲを描始めました。何人もの方がクラゲにトライして撃沈したことだろうか・・・。ということで、描くにあたり、10年続けるとの宣言があったので、制作スタート。クラゲの浮遊感、それなりの繊細さ等、多岐にわたって要素が絡み合ってクラゲになる。かといって、説明すればもともこうもない。

 きっちりと描けば、軟体性が表現されず、だらしなく描けば、陸に上がったクラゲにしかならない。そんなわけで、三枚同時に、いろいろな手順で描始めました。これから試行錯誤が続きます。がんばれ!


 さらに、服部さん。身近な題材を使ってリアリティーを求める、近所の井の頭公園三部作を制作中です。桜の木を通して、水面と空の面白さにポイントをおきます。こちらも、今後の制作にむけて、宣言がありました。「そら」を描きたい! さて、どんな空でしょうか?

 いろんな見方・考え方でとっても面白い、服部さんだけの空ができればいい。乞うご期待!

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