5分で描くために
- 2011.02.28 Monday
- 19:01
トルコ旅行から帰ったばかりの海田さんの水彩画です。カッパドキアの街並みなんですが、ボーとしていますよね。なぜかというと、旅行中のスケッチのポイントについて話していたのです。団体旅行の中で、スケッチをするのは大変なことです。そのなかの5分を使って着彩までするにはどうしたらいいのだろう?
まずは、なんでこの場所を描く気になったのか?自問する。そして、何が一番のポイントか?をただす。そして、一気に描く。これだけです。他に何もなし。よけいなことを考えなしで、やることをやって終わり。だから5分以上必要ないのです。
この街並みは、白い壁で出来ていて、光のあたり具合でいろいろな明るさが現れて美しい。だから、窓枠の色は?とか看板の色は?とかはどうでもいい。ここに、ビビットな赤だ青だの説明的な色を窓枠に入れて、絵を壊すことになる。
要は、5分で一番いいとこ取りをするのが目的だ。それ以外のことをしようとしても所詮無理な話である。ということで、5分であれば、この絵はとってもいいのですよ。っていうことでした。
- -
- comments(1)
- -