今日は油絵

  • 2011.07.27 Wednesday
  • 18:44
 

 川合さんの新作が出来上がりました。素晴らしい風景画ですね!暗がりの鬱蒼とした森の中を感じます。以前から、色味・色数を増やす事を課題としてきましたので、その成果が出たということでしょう。

 緑の色数を増やすと同時に、緑ではない色も入れないと緑が引き立たない。まさにドミナントカラーです。手前の苔もしっかりと描いたので、前部の密度も申し分ない。それによって、木の強弱も出て、前後関係がわかる。

 奥に日なたがあって、後は暗いという絵ですから、いかにその暗さに微妙な変化をつけるかにある。良くできましたね。


 続いて、中森さんの静物画も完成です。相変わらずの静寂な構図ですが、今回はちょっと白っぽく明るいのです。バックに水玉模様なんかもあります。いつもと変わりなく見えますが、本人にとっては結構冒険したのでは・・・。これも一つのチャレンジです。

 絵は大きく変わるわけではないし、持続して描いていれば、ありえない。少し少し、わずかずつ変わっていくものです。

今日は水彩

  • 2011.07.25 Monday
  • 19:20
 

 今日の有田さんの水彩画です。いつものこと、家で描いてきた作品にダメだしされ、奮起一発です。モチーフの色を追っていては、仕上がりません。その色の持つ明るさを認識することが大切です。白黒写真は色を感じますし、もちろんしっかりとしたモノクロデッサンも同じこと。

 色の明るさを知るためには、暗い明るいを意識して見るしかない。その導入として、床面は明るい、立ち上がる壁面は暗い、という大前提があるのだ。(光が上方向から来てるとして) 今回の作品もテーブル面の明るさに対して、自立しているものを暗くすることで、すぅーと立ち上がる。(逆行なのだからなおのこと) 意識を持って取り組む、漠然と描いてはいけない。


 続いて、もう一つの水彩画は、中村さん。軽やかに仕上がりました。あとは、しつこく描くところのバランスです。水彩は描かない・抜いてしまうこともOKなのですが、どうしても一ヶ所に固執すると、そればかりが目立つことになる。

 色のバランス、手数のバランス、明暗のバランス、その三つをいつも考えて欲しい。

夢をかなえるゾウ

  • 2011.07.20 Wednesday
  • 16:34
 

 新聞の書籍広告によく出ていた、コピーも含めて気になっていた本です。最近文庫本になったので、読むことになった。「金持ちになりたい」「有名になりたい」等と願う方々のための「Howto本」なのだけれど、小説の形になっていて、読みやすくて、なおかつ面白い。ほんとうに良くできていて感心する。

 内容は、夢は夢、現実は現実と、割り切れるでも無い、しがないサラリーマンと腹は出ているし、タバコも止められないインドの神様、ガネーシャとの生活の話です。神様だから夢は叶えることがことが出来ると、期待しつつ、ガネーシャの課題を一つ一つこなしていく。

 行為には、意味も目的もある。言われてみれば理解も出来る。しかし、行き着くところは実践するか為ないかの問題だった。行動に移さない方の本棚には、「生き方」とか「実現するために」という本があふれてくる。この本を読んで、自らを省みて反省しているようではいけない。「すぐに、出来るところから行動せよ」につきる。

 絵を描くこと、仕事をすること、すべてにあてはまります。読んでみませんか? そして、行動しませんか? 僕は、何に行動の重点を置くべきかが解りました。(←これはダメな例) 僕は、実は小さなことだけれど、ある行動を始めました。(←これはいい) これは、サカイクラスのバイブルだ。
 

アッツイ休日、ガンバル

  • 2011.07.18 Monday
  • 19:12

 路地シリーズから「扉シリーズ」に 変わったのかしら? 意味あり気に外は急な坂、そこを犬が徘徊している。いろいろ見る側にストーリーを連想させる絵になりました。説明過多になっては、見る側も過食気味になり、想像を楽しむどころではない。このようないいころ合いが大切だ。

 この絵を描きながら、カギ・電球と小物で小品も描き出しました。いよいよ、路地脱出のようです。今後に期待です。


 飯嶋さんのパラソル2作目、さらに鋭くシャープに描きあげました。パラソルの揺らぎラインもいい感じです。なので、他の水面の表現の中にも、揺らぎ曲線が所々にあったほうが、リアリティー抜群なのだろうか?

 連休最終日の暑い一日、休日なのに、たくさんの方々がサガンに集まりました。この調子で、夏を乗り切りたいものです。

粉金ワールド

  • 2011.07.13 Wednesday
  • 18:42
 

 現在、水曜午後クラスに在籍している金子さん、新作が出来上がりました。相変わらず、他の追従を許さない独特な世界を描いています。実は、彼の店の常連さんのお二人らしい、下町のおやじの雰囲気漂っていますよね。

 今回、仕上げの段階で指示したことは、「色味を変えろ」ということ。例えば、人物の場合、左右対称に同じものが2つあります。それを、色味を変えることで、リズム感が増し動きが出ます。人の顔も同じで、左右対称に描けば描くほど気味悪いことになる。だから、意識して違うように描くぐらいでうまくいく。

 一色の服にしろ、肌色にしろ、色味を変えれないのは、まさに先入観そのものです。絵に必要なことは思い入れであって、思い込みではない。

官能画家現る

  • 2011.07.11 Monday
  • 19:18

 柳澤さんの新シリーズ「官能画家?」が出来上がりました。 アトリエにあるエロティックアートの画集の表裏を使いブルー系とピンク系のペアの作品です。気持ちよくスッキリと仕上がりました。なまめかしいヌードの前に置かれた鏡面ステンレスの水差しが、対比をなし効果的にお互いを高めています。

 さて、このシリーズの行方はどこに? 楽しみだね。

リズミカルなタッチ

  • 2011.07.06 Wednesday
  • 21:34

 本日、人物クラス最終日。吉野さんの作品です。難しいポーズでしたが、なんとかここまで。おおざっぱなバックに注目です。バラバラしているように見えるが、そうでもない。バランスよくリズミカルだ。このように、人物も描けたらさぞ楽しいことだろう。

 腕とすねが接近している。しかし、すべてが面の方向が違うのだから、色味明るさともに違いがあればバックにひけをとらずリズミカルな動きが出ただろう。いいところは、他にも使う、それが統一感というものだ。

 次作に期待、夏ばてせずガンバロウ! 

クレー展

  • 2011.07.04 Monday
  • 20:43

 7/1(金)に、我がクラスの有志、総勢18名でクレー展に行ってきました。梅雨の晴れ間、まったくもってアッツい。それで、いつもの集合写真を忘れてしまい、ポスターをパチリ。 

 この絵のような色彩の魔術師といわれた作品の印象一蹴する構成で、学芸員の力の入りを感じた。アトリエに飾っていた作品を室内写真とともに現物の作品を展示する前半、そして後半は、これぞバウハウスという実験的な作品。はたして、絵を半分にするのはいいが、本当は最初から考えてたんだろう? という作品にはたまげた。どちらも絵になっている。1枚描いて、2度3度おいしいとは、うらやましい。展覧会リーフレットが観音開きで、絵が真っ二つに分かれていたので、このグラフィックデザイナーはよくやるね!と思ったら、本当に分かれていました。(ビックリ)

 本物の作家の展覧会に行けば、大量の作品に出会う。さらに、展示していない多くの作品存在を感じることになる。やはり、量をこなさねば・・・。刺激をうけることたくさん。日々の絵日記も、そろそろ、いろいろ遊んじゃおうか!と思っている矢先のクレー展。いいものを見ました。よかった、よかったは、それっきりの出会い。あとはやるかどうかの、実践あるのみ。

 さて、展覧会後は、いつもの飲み会へ。しかし、予約して店に入ったのはいいが、毎日新聞社のビル地下は、お昼のサラリーマンでいっぱい。なんか、店前に並ばれちゃ、落ち着かない忙しない。もう、ビールから次の酒にうつれませんでしたね。やはり、もっとゆっくり出来るところでリベンジ!です。年内にもう一度あるのかしら?


 

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