雪の日に

  • 2012.02.29 Wednesday
  • 18:06

 朝から雪が降りました。僕のジョギングコースの姿見の池も、いい感じの雪景色です。こんな朝は、そわそわ。早く夜が明けないかと寝床でもぞもぞしてしまいます。 朝6時でこのぐらいの積雪、昼過ぎまでだいぶ降りましたから、明日の朝がまたまた楽しみです。雪一つで、どこもかしこも、白とグレーでつなぎ合わされる。バラバラの日本の風景が、ヨーロッパの統一感のある景色と同等になる。いいですなぁ〜。いろんな屋根の色も、白一色ですよね。きれい!


 さて、そんな雪模様の中、アトリエに出てきた中森さん。静物画が完成しました。ちょっと春らしい、ピンクの絵です。バックどうしようかと、見切り発車しましたが、ストライプとメニュー表で乗り切りましたね。お見事!


 続いて午後、ただ一人の参加者、最近好調が続いている金子さんの作品です。お店シリーズ続行中、仕上げの時が来て、どうも古くさい。さてどうするか? 全体にピンクの基調色を入れて復活です。基本はモノトーンですね。乞うご期待!次作ですね。

整理整頓

  • 2012.02.27 Monday
  • 19:07

 藤山さんの「野菜の静物画」完成一歩前です。今日、「センセ、あとどうしたらいいですか?」ときたので、「野菜たち、みんな、頑張っているから、強弱をつけて」と指示。たとえば、手前の空豆を弱めることで、赤のトライアングルがシッカリとしてきました。

 何回もブログに出てきますが、同じものが二個あったら、必ず色味を変えるなどして変化を付けることです。たとえば、ラディッシュやカブが二個並んでいたら、同じく描かないことです。そして、葉っぱがいくつもあったら、強調する葉っぱと溶け込むような葉っぱの区別をつけること。それが、空気の透るリズム感というものだ。みんなシッカリ描いては、閉塞感が満ちる。このようなことを、仕上げ前の整理整頓という。

 絵を描いていくと、手の抜き方を知る。 言葉は悪いが、描くべきところを知ることだ。どなただって、家事の手の抜き方知っているはずです。きっと言うはず「やるべきことを知ってるから、手をぬけるのよ」と。身近なことに置き換えることだ。いろんな問題、わからないことを遠ざけないことだ。芸術にそれほどの特異性はないと思うよ。

青の時代

  • 2012.02.22 Wednesday
  • 22:58

 久しぶりに、オサカベさんのパステル画を紹介します。ブルーの地に溶け込むように、ほんわりと描けるようになってきました。人物をゴロッとリアルに描いても、剥き出しの絵そのもので、雰囲気ゼロですよね。絵は、自分で、いろいろ操作をして、あるべき姿を求めるものです。

 モデルは、このように青い部屋の中にいるわけでありませんから、青みがかかってはいません。作家が、そのように方向づけて、絵として成りたつ。ピカソの青の時代がそうであるように。モデルは、筋肉質の細身で、その通り描いたって、標本そのもの。やはり、自分を絵に入れるわけです。どうやったって、自分が入るのだから、意識するほうがいい。

 これも、得意の色を見つける話だね。 

椅子の意味

  • 2012.02.20 Monday
  • 18:15
 

 完成は一週間前ですが、黄色いカーディガンがとてもうまくいったので、柳澤さんの人物油彩画を紹介します。オーカー主体の中で、赤と黒が絵を引き締めています。緑のイスは愛嬌、実は少し右寄りになってしまった構図を左に寄せるための算段です。人物と一体化されて、結果良好というところでしょうか。うまくいきました。

 椅子とは、人のためにある。だから、人のイメージを放ちます。座っていない椅子は、先程まで誰かが座っていたか? これからの来訪者のイメージもあり、とても面白いモチーフだ。椅子を背に向けるだけでも相反するイメージ。組み合わせは、人と人の対峙にも感じる。擬人化たっぷりのモチーフだ。

 モチーフには意味があり、組み合わせにも意味がある。その意味を作家が取り上げ、かたちにすることが創作活動だね。

顔は暗いもの

  • 2012.02.15 Wednesday
  • 22:34

  月曜クラスの高橋さん、振り替えでヌードクラス受講。チャチャッと描いた水彩画がよかったので紹介します。

 色味が新鮮。ざっくりと大きな面取りができている。それで形と色の明るさが合致しているので安心感があります。いい水彩画だ。描いている途中に、「顔は下向きだから暗いよ」と言ったら、少々顔色が悪くなった。しかし、多くの方が顔を暗くすることが出来ないのは事実だ。これも、顔に対しての思い込み。見ているようで見ていないものです。顔は頭部の一部だと感じればオッケー。顔面の向きが大切。

 2/22(水)はクロッキー会で、6:20PM〜です。参加を待ってます!

結果良好!

  • 2012.02.13 Monday
  • 17:47

 池田さんの「赤い屋根の風景」があがりました。ずいぶん長いこと描いて、本人は飽きてしまってたのですが、そこは本質を再度考慮して仕上げなくてはいけません。極端な言い方をすれば、赤い屋根だけが目立てばいい。そして、その赤にバリエーションがあればなおいい。それだけで絵になるということです。

 白い壁は、色味を落として目立たなく、そして山は空の色を混ぜてコントラストを抑えることで、赤が引き立ちます。描こうと思った動機はなんぞや? 大切なことです。そこに答えがある。


 川内さんの、「5回でちゃちゃっと絵を仕上げる」 を目的に描いた油絵があがりました。実際は、7回目ですが、いつもよりはるかに早い上がりです。2日目70%→3日目50%という描き方です。最初のフレッシュなところを塗りつぶさなければ、絵はよく書き込んだように見えます。いままで、何枚もの絵が下地として埋葬されたことか・・・。南無ナム・・・。


 最後に、サガンの外階段を描いたのは、野上さん。季節は夏の強い西日が入り込んだところを写真にしました。その資料を視点を変えて2点制作。すき間から投映される空気がよく表現されてます。よくできました。この作品を大作に仕上げるとのこと、大胆に描き上げることを望みます。頑張って!

大好きな色は?

  • 2012.02.08 Wednesday
  • 21:45

 川合さんの「カンナ」があがりました。けして上品でおとなしい花ではないのだから、ガンガン南国ムード漂せて描くことです。にぎやかに描きすぎるぐらいやった後、緩衝材的に「間」を処理することだ。おそろおそろ描いていては、モチーフの意味を成し遂げることができない。 

 「間」とは、色と色のぶつかり合う狭間。そこら中で、ぶつかり合っていては、効果も半減ですし、落ち着かない。だから、キレイな色の絵も、汚れ色と称するものが必要になるのです。好きな色ばっかりでは、絵にならないのよね。その好きな色を生かすためにどうするかだ。私の好きな色というだけで、テーマにもなりうる。

 川合さんのパレットには、たくさんのキレイな色がある。どれが一番好きないろかな?

軽やかに。気持ちよく。

  • 2012.02.06 Monday
  • 20:25
 

 月曜午後クラスの中村さん、水彩画にだんだんと密度が出てきました。このような透明水彩は、「重ねてなんぼ」です。色を感じるためには、ある程度の面積が必要で、形に沿った面の重ねです。暗いところは、暗くて濃い色を一気に塗るのではなく、3回に分けて重ねて暗くしていく。その3回重ねる、ちょい前位のとこまできました。もうちょい!

 次に、敷き物。基本的に明るい面です。ここも薄い色を3回重ねて描くこと。少しづつ、色味を変えると、とても豊かになります。モチーフの大きな面積を占めているのだから、簡単に終わらせてはいけない。あなどれません。

 水彩は、軽やかに。気持ちよく。ルンルンとね。

 

ちょっとの整理整頓

  • 2012.02.01 Wednesday
  • 22:17

 今日できあがった石塚さんのコラージュ作品です。仕上げの段階で、右往左往するのを見かねて、「整理整頓」とつぶやく。多くの方々が、この仕上げの時、もう一枚絵を上乗せしようとするのは、どういう神経なのか? できあがり前に、また新しいことを始めるのは、今を見ようとしない、逃避と同じように思える。本当に僕には理解できません。

 上下にバラツキがあったので、基調色の青・青紫でまとめる。→しかし、上下が同じような強さでは、リズム感がでない。→上を白地に少し近づける(これをグループ化という)何回も出てきているね。→大きな構成。三層のサンドイッチ状だけれど、グループ化により、上層の二つが一緒になって、下の紫とつり合いをとっている。 

 仕上げの時、作品にやさしく語りかけよう。どこをどうしてほしいの? パーマ屋さんに行って、仕上げの時に「ここをもうちょっと・・・」と言うよね。最初に戻ってもう一度やり直しなんて出来ないでしょ? おんなじこと、「ちょっとの整理整頓、残り10%だ。」

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