オレンジ系のシマシマ

  • 2012.03.28 Wednesday
  • 18:26

 好調が続いている、金子さん。今回もいい感じで仕事を進めています。背景の歪みが、不安をそそるのではなく、若いおねーさんの躍動感・動きにつながっているから不思議だ。これも、全部が歪んでいるから違和感がないのだろう。オレンジ系のシマシマも印象に残ります。

 最近の好調は、白黒のベースに色を絞った統一感にある。どうでしょう?今日最後に入れたお皿が、たまたま緑だったのですが、合ってませんよね。絵の中のただ一つの色は目立ちます。必要のないところにアクセントカラーいけません。次回は変わるでしょう。

 全開のモデルが二人より、断然難易度が低いモデルが一人。ドーンと描いてササッと仕上げる。はやめに終わりそうな気配ね。
  

最後の調整

  • 2012.03.26 Monday
  • 18:58

 飯嶋さんの新作です。ちょっとやる気なーいって感じで描いていたのですが、この大きな二分割のまま、青の中に陰のイメージ入れ込むとという課題を提案したところ、がぜんやる気を出しました。さらに、最後の調整(統一カラーをながす)も自分でやり遂げたので、僕はこの上なく嬉しいのです。

 上部のグレーと下部の彩度の高い青が、ちょっとマッチしていなかった。その青にどうやって濁色の調色を入れるか。そこが、仕上げの関門です。上品な青になりましたね。よしよし。

目をひーーーろく見る

  • 2012.03.21 Wednesday
  • 22:30

 鈴木さんのコラージュ作品、新作があがりました。透き通る水辺をいかに表現するかが作者の想いでしたが、実は遠景と近景のバランスをいかにとるかが、最後の作業でした。 結局、一番に作者の見せ処があって、それを補佐する対極の二番があるということです。絵の中に繋がり、関係があって初めて絵が成り立ち、絵が大きく見える。

 運転の上手な人の視点は、脇道・通行人・信号・歩道・対向車といつも動き回ります。そう、いつも確認を安全を確認しているわけです。片や、同乗していてコワイ運転は、前方一点のみを凝視して運転している方です。絵もおなじ、絵の隅々まで関わり・対比を確認します。我が想いを具現化するために。

 これが老化防止になるか解らないけれど、目をひーーーろく見る習慣は大切です。

下層階級と刃物

  • 2012.03.19 Monday
  • 18:41

 田辺さんの水彩画、椅子シリーズが始まったばかりです。 修作として描いているうちはいいけれど、ちゃ〜んと額装するための作品作りとなると周りをどう描くかという大問題が立ちはだかる。以前も書いたが、水彩画の場合、周りをトリミングしてなかったことにする裏技があるので、この場合上も下も左もカットすることが出来る。(ある意味安心ポン)

 ここで、椅子の構造を考えると、座面と平行なのは床面だ。要するに第一階層と第二階層がある。モチーフ的意味で言うと、中流階級と下層階級的意味になる。そう、椅子の足下に何か転がっていてもいい。そうすると、下はカットしなくて済みます。

 床に置くものは、あまり大きくなくていい。そこで、先程、ハサミを置いてみた。一同「ほーぅぅ〜〜」と頷く。どうして大きく頷いたかわかりますか? それは、下層階級と刃物だから。芸樹とは、そのような闇の部分をいつも持っているものです。キレイキレイでは絵にならないのはそのためね。

細部は・・・

  • 2012.03.14 Wednesday
  • 22:16
 

 水曜夜クラスのオサカベさんの途中作品です。2日目でここまで描けるようになりました。だいぶ実力がついてきたところです。しかし、このまま描き続けるともっと良くなるかというと、・・・・。目がパッチリしたり、唇がショッキングピンクになったり、どこにそんなものあるの?という青スジがあったり、目を離した隙に、こまごまと絵を壊すことをします。

 クッキリ描けばいいとも、シッカリ描けばいいともいえず、パステルは所詮「粉」。ボわーっとしてるのも味というものです。豊蓉・柔らかさ・どっしり感などを重点テーマにしても、ちゃ〜〜んと絵になります。安易に変な部品をピックアップしないでね。オサカベサン!

 隅々まで気を配る、細かいところまで気を使うと、まったく違うのが、細かいところを妙に強調することです。わかりますね?

あなたのコダワリは?

  • 2012.03.12 Monday
  • 19:11

 野上さんの路地シリーズ「ベトナム編」のエスキースが出来上がりました。さて、これを大きな作品にするのか?を含めていろいろ検討出来たかな? 塀に囲まれた路地なのですが、大きくすると間延びします。それをどうするかを検討しなければならない。

 塀の表面に見せ所がないだろうか? 数ヶ所、しつこく密度の濃い場所は作れないだろうか? それこそ作者のこだわりが必要だ。全体の雰囲気は、そのこだわりによって醸し出されるものだろう。あっけらかんとしていては、出来上がらないのだ。「わたしのコダワリ」は、いつも頭の中に、ぐるぐると。
 

静物画2点

  • 2012.03.07 Wednesday
  • 17:22
 

 植田さんの静物画があがりました。いただき物のイミテーションフラワーを一度描いてから処分したいとのこと。気持ちわかりますが、このようなモチーフって難しいよね。果物でも花でも模造品を描く事は、とても難しい。経験があれば、本来の姿をイメージ出来るかも知らないが、本物を描くほうが断然らくちんなのです。今回は、メインに鎮座していたので、苦労しましたね。


 次は澤田さんのフライパンのある静物。何回も削っては描き加えた画面は、重厚感あるマチエールです。でも、てんでバラバラ。先日、「雪の白は、ものをつなぐ色。統一感をもたらします」と書きましたが、炭坑の黒も同じこと。最後の仕上げは、木炭をこすりつけてグレージング。なんと素晴らしい質感でしょうか!赤は控えめがいい。

春近し、色味豊かに

  • 2012.03.05 Monday
  • 22:07
 

 地を作って、さあ!描き始めようとした佐々木さん。「もう出来てるよ」と一言。これでよしと思って描けば、これで出来上がりです。ほんとうに。でもね、木炭は、それでよしと思って描いていないから、ちょっと弱いね。一週間後にまた再開してもらいましょう。こんないい地をぜーんぶ潰すなんてもったいないよね。乞うご期待!ちゃっちゃっと仕上げてもらいましょう。


 次は、石塚さんのコラージュ。ジグザグの白と赤がメインとなって、美味く構成されました。赤に接する黒の三角もアクセントになりいい感じです。作者が見せ所を意識すれば、他をホローする側にする意識が生まれます。それが出来ないと、全部クッキリ主張し、何枚も一枚の仲に絵を描くことになる。絵を描く事は、一点を確信をもって、どう表現するかだ。

 

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