ステップアップ

  • 2012.05.30 Wednesday
  • 22:25
 

 月曜夜クラスの、高橋さんの素描です。彼女は、現在、鉛筆淡彩画を描いています。最近は、5回続きの固定ポーズも、早めに出来上がってしまうようになってきました。そこで、最後の一回をチャチャッと水彩。1日で2枚描いてしまうことに。実は、こういうの難易度高いのよ! 

 モデルを使って絵を描くと、余計なことをしなくなる。なんたって「来週も」のような憂慮はないので、集中力が違います。逆に、その限られた時間により、ブラッシュアップされるところがある。クロッキーはもっとピュアなところがあるが、デッサン・本作とクロッキーの間に、着彩素描があると思っていい。

 彼女は、近々、水彩を卒業します。これから、アクリル絵の具を使って描くことになりそうです。その前に、水彩とパステル。コンテと絵の具、木炭と水彩、いろいろと経験しておきましょうね。その経験が、力となり描く筋肉となる。

旅と実践、それは成果

  • 2012.05.28 Monday
  • 22:14
 

 洋行帰りの中村さん。(笑)スケッチツアーでクロアチアに行ってきたのです。そのたびの途中に、何度もスケッチをフェイスブックにアップしました。流れてくる絵には、それはそれは臨場感。おおよそ強行軍的スケジュールのなかで、密度のある水彩画。力がついてきた証拠です。行動したか?せずか? 旅のイイワケはなんぼでも出来ます。しかし、作品という結果を持って帰国した方は、やっぱり一皮むけ、一つ上のステージで作業することが出来る。

 決めごとは、1)明るいところから描かない 2)色を重ねる・置くように描く 3)ワン・ツー・スリーっというイメージで仕上げる 4)一つずつ仕上げない まずは、この4つを意識して描けるようになれば、ワンステージアップだ! 中村さん、一皮むけたようです。次のステージでまたガンバロウね!!!

 中村さんのクロアチア旅の記録です。

スケッチはリアリティー

  • 2012.05.23 Wednesday
  • 18:09
 

 鈴木さんの滝の絵が出来上がりました。岩の中を轟音とともにシブキをあげて落下する感じがよく出てますよね。迫力があります。白と黒の構図がとってもおもしろい。やはり、現場で取材したものは違います。簡単なスケッチを必ずおこなう習慣がいい。

 次回から、能登の高原からの眺めと、棚田の作品が始まります。写真とスケッチをみましたが、しばらく楽しめそうです。もちろん連作ができるほどのモチーフということ。遠いところまで出かけた意味があるというものだ。

 今年は、5月のいい季節だというのに、いまいちですが、皆さんも間合いをみて果敢にとりくで欲しいです。やるときにゃやる!

自分が何をすべきかが解る

  • 2012.05.21 Monday
  • 19:03
 

 海田さんの新緑の桜です。描く前に「何を描きたい?」と訊ねました。元の写真には、「幹の面白さ・明るい遠景・足下の影」いろいろ要素がありました。答えが「新緑」。では、他を無視して、緑がキレイになることだけを考えて描こうと指示。あれもこれもとどんどん説明することより、ず〜〜〜と絵になることを覚えて欲しい。


 池田さんのベトナムシリーズの1枚。これは、光と影をきちんと描かねば絵にならない。ゲートのこちらと向こうの世界。ゲートの内側と外側の世界。ゲートは、違う世界のボーダーラインだ。たかが風景、その中に深〜〜い思想を入れ込むことが出来るのだよ。モチーフの解釈はとても面白い。


 最後に、有田さんの水彩静物画。ここ一ヶ月、周りから描くトレーニング中。白い石膏像はその練習にはベストだね。石膏像をあまり描かなくても、周りを描けば描くほど、いい白さになっていくのだ。今日覚えたことはポスターがベタ塗りだからといってベタ塗りしてはいけない。すべてが同じ方法で制作すること。色は置く、置く、置く!!!

準備をする

  • 2012.05.16 Wednesday
  • 18:34

 石塚さん、新作あがりました。なんでしょう?桃源郷でしょうかね。今回勉強したことは、一つの形があったら、それを基本形としていくつも作っていいということ。皆さんは、どんな新しい色!どんな新しい形!を次に入れなくちゃと苦心しますが、実際はそうでもなく繰り返しであったりする。

 そこで、今日は今後の制作のために素材作りをすることに。切り刻んで面白くなるためには、大胆なタッチと構成が必要。今まで制作してきて、どんなものが必要か?と試されているもようなもの。手助けして、青系・赤系・黄色系・オレンジ系・緑系・紫系・黒系・グレー系というふうに、自分の色柄紙をつくる感じに制作指示。ちっちっ言いながらやっていたけれど、いつおわるのかねぇ〜。

 

仕上げるために

  • 2012.05.14 Monday
  • 19:18

 飯嶋さんの「しだれ桜」が完成しました。早い時期に終えてホントによかった。このような季節物を長々と描くのは辛いからね。では、どうやって終えたか?というと、絵の下半分の描き込みによって出来上がったようなもの。最初は3本の幹が素直に真っすぐ、リズム感もあったものじゃなかった。

 よく言われることだが、「桜とは幹にあり」 老木であればあるほどゴツゴツと関節にチカラがたまり有機的なラインがみとれる。それがないと桜にならないのだ。華やかだ、みごとだ、と感じるのも、幹と枝があってのこと。その対比によって素晴らしいと感じるものだ。絵を描くもの、見かけ・表面的なところに振り回されてはいけません。根源的なことはいつも気にすることだね。


 続いて、野上さんの「通路」です。黒い点々がプリントされている紙を手に入れたとのこと。これを使ってチャチャッと仕上げる算段でした。当然点々が消えてしまっては元もこうもないからね。

 奥に背中を向けた人がいて、手前に寝転がった犬。問題は、周りの単純な通路をいかにリズムを付けるかにあった。あまりにも単純だと強烈すぎて人も犬も無くなってしまう恐れがあるからだ。最終的に、壁に段差、赤いポール、青と赤の切り返しによってリズム感がでてきたように思います。

 いずれも、仕上げるときの関所、関門、ハードル、乗り越えなければならないものがめいかくになってきました。仕上げは、基本に戻る。基本とは根源的なこと、描き手の動機だ。やっと、五月晴れ。いい季節になりました。ガンガン描きましょう!

連休も終わり・・・

  • 2012.05.09 Wednesday
  • 18:46

  月曜日にあがった作品2点を紹介します。まず最初は、植田さんの静物画です。見下ろせば、テーブル上のレイアウトの面白さ。低い位置から見れば、シルエットの面白さです。この作品は後者ですね、鳥と水差しがスッと立ち上がってます。バックは、もうすこしおとなしくてもよかったかも。


 有田さんの水彩画です。背景を描くのが解らないというので、今回はバックから描いてもらいました。あとからバックを描くとだいたい絵を壊します。基本は同時に描写です。遠くにしたければバックとの差がない色にする。出したければ違うく描く。周りを見ながら描くのです。途中まではうまくいってたのに、中を描き始めていつものドツボ。手助けしたらいいかんじでしょ? この感覚を早く覚えて欲しい。

 連休も終わり、さー皆さん。ガンガン描きますよ! しかし天候不順ですね。また雷雨ですわ!(困)

我上陸於上海

  • 2012.05.07 Monday
  • 19:49
 

 タイトルは、相当適当です。「初めての上海」てな感じです。アートフェアに参加のため上海に行ってきました。まだ会期中ですが、本日帰国しサガンです。

 なにはともあれ、行って初めて分かることがいっぱい。行動することの大切さ、念じるは具体的に、そして実行! あらためて認識したところです。すぐに成果がでるものではありませんが、夏の美術館での展覧会・秋のアートフェアに続けて出品することが決まったので、今年の日程はすべて埋まりました。あとは淡々と制作するのみ!

 大手の画廊は一壁に一点、贅沢に飾っていますが、僕らのブースは盛りだくさんです。でもね、お客さんはいろんなところで引っかかるので、ごった煮の方が動員力はあるんだと初めて分かった。しかし、作家はやはり一人で壁を占めたいものだね。ちなみに写真左下のコーナーが僕の作品です。

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