色でデッサン

  • 2012.08.29 Wednesday
  • 22:47
 

 軽やかな水彩画を描きたいと、毎度がんばっている海田さん。ごらんのとおり、結構いい線まできていますよね。水彩画を描きたいと思う理由に、旅先でちゃちゃっと描きたい。そのためにも、時間をあげたいところだ。

 いま、彼女が悪戦苦闘しているのが、「描くところと描かないところ」「おさえどころ」をすんなりと理解し実行することだ。そのこと自体が絵を描くことだし、デッサン力という言い方もできる。だからといって、いつまでも白黒の鉛筆でデッサン力向上というのも、いただけない。

 みなさんは、鉛筆と水彩は、違うものと考えていませんか? 実のところ、水彩でデッサンをしているのです。モチーフがどうのこうよりも、「作者が何を一番と考え、このモチーフを使って表現する。」そして、水彩で色を使って明暗の違いを出しているのだ。いい作品は、白黒写真でもいい作品で、色を感じるのよね。

 色彩豊かな作品も、基本は明暗対比です。

なんとなく描き始めると

  • 2012.08.27 Monday
  • 22:37
 

 店舗シリーズを描き続けている神山さん、ちょっと気分転換と静物画。ところが、安直に描き始めたものだから、構図がいまいち。その後修正を迫られる。全体的に、下に寄っていたので上部に壁をつくった。色がつながるように、赤みの壁だ。うまくいかないときは、基調色をいっぱいつかうことだ。そのことで、統一的な安定感がうまれる。

 もう一つの難題が、黒人のグラフイックが描かれた印刷物がうまくいかない。まるで頭部の置物があるみたいに。白地と明るさを合わせてペラーっと描かなければね。ともあれ、なんとなく描き始めた作品は、たいがい、ドツボにおちるんだよね。やはり、何が描きたいという命題は、しっかりともたなければならない。そのことが、困ったときの道標になる。

私のスタイルのなかにも少々の変化がある

  • 2012.08.22 Wednesday
  • 17:12

 中森さんの「サボテン」です。峠の釜飯に入ったサボテン、中森さんが描くとどうなるかね?と勧めてみた。結果は、ちゃーんと中森ワールドだね。滑稽でも凛と自立しています。自分のスタイルをもって作品作りをすることは、楽しい。毎度毎度、今度はどういうのを描こうかと悩むのは、本末転倒だ。本流はじぶんのスタイルであって、その大きな方向性の中で、少々の冒険をするものです。長いこと描いていると、大きな転機があるんだね。続けることだ。

 
 

別に真新しい経験をしているわけではない

  • 2012.08.20 Monday
  • 16:55



 石塚さんの「海のイメージ」3点セットが出来上がりました。いつもの通り「チィッ!」と悔しがりながらの完成です。なんで悔しいかというと、いつもおなじ事を言われるからで、思い出して実行すると、「あらよくなったじゃないの!」となる。毎度のことだ。

 僕がどれほど多くを語っていないか! たぶん3つもない。その3つが、時と場合によって、まったく違うもので新しい経験だとおもい、パニックになるのだろう。
1)そこら中まぶさない。間を残す。
2)面→線→点
3)最初の仕事(制作跡)を残す
これだけだよ。

絵の質、作者の質

  • 2012.08.13 Monday
  • 15:22

 澤田さんの最新作、深みのあるワインレッドが特徴の絵です。 いつも軽やかに描きたいと願いつつも、このような重厚な絵になってしまうのは、好きだから、そして体質に合ってるということである。絵は、ないものねだりしても、すぐ行き詰まるので、さっさとあるがままの自分を認めるのがよかろう。

 絵は絵空事といえども、自己表現だ。一連のシリーズ作品を作れば、なおのこと自らを省みることになる。個展会場に、いろんなタイプの絵を並べるのは、醜い自己防衛に過ぎず、至ってウソ臭いの。しかし、逆におぴっらげに「私は、私は、○○なの〜〜〜!」とやられても、過食気味になる。頃合いが必要だね。

 

量・かたまり

  • 2012.08.08 Wednesday
  • 18:49

 植田さん、3回で終了です。のっぺりとした背中を、しっかりと描き上げました。難しくもあり、とっても勉強になるのが背中からのポーズです。部品よりも、胴体の固まり・大きさを表現できなければ、なにもはじまらない。鉛筆でここまでの密度を持たせるのもタイヘンナことで、表現をするにあたり、一度は通過しないといけないところ。

  学生時代に、大きな壺一つ、ドラム缶一個と描かされた記憶があります。僕は、まったく得意ではなかった。そのことで、ペラッとした軽いものを描こうと決心したのです。人それぞれ、得て不得意があります。そのことを認めて何を自ら立ち上げるかが必要なのだ。絵の世界では、オールマイティー・百科事典のようなものは、求められてない。何が一番かを理解している者の表現を欲しているのです。頑張ろう!

関係性がなくては、絵にならない

  • 2012.08.06 Monday
  • 21:25
 

 中村さんの最新作です。いつもは、水彩画を描いているのですが、たま〜に油絵も描きます。素材を変えることは、気分も新鮮になるし、他に使える技術的な発見があったりして、おもしろい。

 テーブルは、当初、水色だったのですが、3種類のシミュレーションを持ってきた。(コンピュータ色補正です!)選んだのは、黒。たぶん引きしまるだろうし、人形のボディーとも繋がりが出来るだろう・・・。正解だったね。

 次に、絵の下部が重くなり、上がスカスカ。そこで、出したアイディアは、ドアを入れること。こういうときは、具体的なイメージをもって背景を描いたほうがいい。なんとなく・・・でうまくいいかないのです。

 ドアは、敷き物とつながる色合いで。壁は、植木鉢と繋がるように。色とモノは、それ自体では成りたたない。他のものと関係性があって、輝くのです。そして、絵は大きく見える。いいね。

転機を迎える

  • 2012.08.01 Wednesday
  • 20:18

 今日上がった油絵は、川合さんの「清流」 です。似たような緑と水しかない風景を、自分の色を作り出して表現する。本当に、色幅が広がりました。意識して色の違いを出せるようになってきたのです。スバラシイ!

 今日の話では、「私もテーマを絞って、同様の作品を作り続けたい」との発言がありました。我がクラスの仲間が、自分の題材を見つけて邁進しているのを見るに、気持ちを新たにしたのでしょう。その題材は、「蓮」だそうです。写真ではなく、自らの取材で描くことも宣言してました。乞う期待ですね!

 

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