やはり、最初の一歩が大切

  • 2014.04.30 Wednesday
  • 15:35

 山崎さんのピエロが出来上がりました。これも時間がかかりましたね。なぜか? やはり観察する・見るという行為が遠のくと、つじつまが合わなくなり混乱する。べつに、写実に徹することはないのだけれど、モチーフがなくても描ける自信がない場合は、毎度モチーフセットをすることだ。そんなにあまいものじゃない。

 今回は、絵にならなくて、後ろにポスターを入れたり、チェックの布を入れた。要は、初期構想が甘いということ。どうしようもなくモチーフを加えることがあるが、本当のことを言えば、何かを取り省いてスッキリさせるぐらいがいい。間が持つか持たないかは、重要な問題で、最初から解らなければ、何か入れておけばいい。そして、邪魔なら無くす。

 もう一つは、左右のバランスがイマイチ。そこで、色数を押さえて統一感をだした。でも、まだ右のほうが重い。ならば、チェックの布の右部分を削るか、、、。絶えず、留まることをせず、方策を考えて、行動する。それしかない。それでダメなら、その絵は「ボツ」にすればいい。やるだけやって「ボツ」なら、それは意味のある時間だ。


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半年の成果

  • 2014.04.28 Monday
  • 17:39

 三輪さん、まるまる4ヶ月かかって仕上がりました。途中の休みもあったので、半年に1枚の上がりということになる。そんなに時間がかかってどーするの?ということもあるが、密度のある作品になったのでよかった。冬の陽射しだろうか、低い太陽が木立の間をくぐり抜けて、ドラマチックな演出になっている。

 そのような演出から描き始めたものだから、暗い影の中はどうなっているの?が解っていない。写真によくある暗がりがつぶれてしまう現象だ。その中は、どうなっているかの理解が、そのまま絵に出る。何度も現場に行って確認させた成果がでましたね。

 例えば、単純化・省略した絵を描こうとしよう。表面的な装飾や効果のみに目がいってては、その単純化は陳腐なものになる。構造・仕組み・大気・陽射し・風・匂い、全てを感じ取って、順番に取り出す。一般人にとって、絵はヘッドワークである。 


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白い裸木

  • 2014.04.23 Wednesday
  • 18:49

 鈴木さんの「高原のしらかんば」が出来上がりました。たぶん裸木なのだろう、みどり豊かな世界に異様に佇む空間に興味が持たれる。このみどりの色幅をじっくりと見て欲しい。この色幅だけで、長いこと絵を見続けることが出来る。このブログに何度も出てくるドミナント効果だね。一色一色を見れば、緑ではないものが入っているが、全体で緑を感じさせる。そう、緑を説明するのではなく、緑を感じさせるのだ。

 絵は、説明し始めた時に、その命は終わる。絵はだまし絵。見るものにゆだねるもの。そんな懐が深い絵が、記憶に残る絵だ。この緑のバックグランドがしっかりとして、初めてこのメインテーマ、白い裸木が表現される。作者の印象は、最後までスジを通したということ。いい作品だね。



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4月、再始動!

  • 2014.04.21 Monday
  • 18:34

 今日から、一週間のお休み後の再開です。僕もリフレッシュ、我がクラスもヤルキ満々だ。

 一度個展を開催した方、それも、とことんやり尽くした方は、ひと山を越えたということで、次のステージで制作が出来るようになる。この絵は、ちょい前に個展を終えた植田さん。描き始めて、2〜3回目だろうか、すでに絵の骨組みが出来ている。絵は、いつ終えてもいい、そんな感じで描き続けるものだ。全体に、手を入れ、同時進行しているではありませんか。それが、早い仕上がりにつながる。描き始めのイメージが新鮮なうちに、絵が出来上がることは、とてもいいことだよね。さて、どんな仕上がりになるか楽しみです。

 さて、展覧会も無事終了し、ホッと一息の月曜日です。

世の中、進歩したもので、遠くに居ながらも個展会場を覗くことが出来ます。


★ パノラマ画像をパソコンで見る方はこちらをクリック!

http://www.jpartmuseum.com/jam_live/ask08/


★ iPhone、iPadでパノラマ画像を見る方はこちらをク 

リック!

http://www.jpartmuseum.com/jam_live/ask08/_flash_html/1.htm

http://www.jpartmuseum.com/jam_live/ask08/_flash_html2/2.htm

http://www.jpartmuseum.com/jam_live/ask08/_flash_html3/3.htm


お時間ありましたら、どうぞ。


 


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只今、開催中

  • 2014.04.16 Wednesday
  • 13:33

 今週は、個展開催中につき、教室はお休みです。ということで、僕の会場写真をちょこっとのせましょう。会期半ば、すでに内臓は疲れ気味ですが、土曜日まで頑張ります。最終日は、5時で終了です。ご高覧お待ちしてます。 



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サカイ個展開催

  • 2014.04.14 Monday
  • 17:18
 

 今日から、サカイの個展開催です。月曜クラスのメンバーが、画廊オープンと同時にあつまってくれました。ありがたいことです。
 個展会場は、下記サイトにてご確認ください。お時間があればご高覧いただければ幸いです。



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印象派

  • 2014.04.09 Wednesday
  • 19:16

 服部さんの「モネの庭」ができあがりました。水面上を気持ちよい風が通り抜ける感じが出ています。キーワードは、湿っぽい不忍池ではなく(笑)、乾いた風・南仏の光です。ポイントは、青紫。この青紫を影や緑の中に入れることで、乾いた光、気持ちよい大気をを表現できる。

 印象派の画家達は、室内から屋外へと、描く対象を変えた。そして、太陽のもと光り輝く色彩を表現しようとする。それまで、赤い服の明るいところに白を混ぜて、暗いところに黒を混ぜる。まったく赤い服ではないものになっていた。印象派の作品は、一番明るいところが一番彩度の高い赤を置き、暗いところはまわりの色に関係するものを入れる。見る方は、まったくもって赤い服と感じるわけです。

 もう一つ、付け加えましょう。色の宿命で混食すると、以前より必ず 暗くなる。たとえば紫、赤と青を混ぜたものです。併置混合というのがあって、赤と青を隣り合うように点々と置くと、離れたところから見ると、明るい紫に見える。紫に染めた一本の毛糸で編んだセーターより、赤と青の二本で編んだセーターの方は明るい感じになるのとおんなじ。

 印象派のこのドットの技法は、カラーテレビや印刷物の考え方に通ずるものだ。なかなか、奥深いのね。100年経っても色褪せない印象派、これは流行ではなく文化だ。


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今日の2点

  • 2014.04.07 Monday
  • 15:18

 東京百景シリーズが始まりました柳澤さん。僕がかってに百景としましたが、まだまだ長生きしてもらいましょう。いやいや、このスピードなら、かるく百景だ。きっと次の目標を設定することに違いない。

 場所は、丸ノ内線と中央線が交差するお茶の水近辺。ダイナミックな構図の中、神田川に空が映えます。いろんなものの交錯に、一本、芯がある絵になっている。護岸の色味も川との境界をアクセントともに切り返し。こうなると、鉄橋の底の色味も紫系にすれば、それこそトンネルになり、聖橋にスポットがあたるね。


 こちらは、中村さんの静物油絵。普段は水彩画を描いているので、あっさりとした画風に共通点があっていい。なにもコテコテでなければいけない理由はない。あっさり、清楚な雰囲気を追求することだ。

 最後の修正点は、バックの壁の色。すこし紫がかっていたので、床の黄色系と反対色になり、メインのモチーフより目についてしまっていた。そこで、青寄りに変更すると、壁とモネの画集が一体となって、手前の花とりんごをサポートしている。うまくいったね。

  


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「どうとらえるか?」

  • 2014.04.02 Wednesday
  • 17:30

 澤田さんのサムホール、お花シリーズ制作中。この何年かの作品をまとめて、個展を企画中らしい。それで、今のうちから小品作りに取り組んでいる。こんな小さなサイズも気の使い方はおんなじ。逆に、余計なことをやると足下をすくわれる。ということで、この単体ポツンのガーベラ、集合拡散の花ラベンダー、ともに要点を捉えていていい。 

 「どうとらえるか?」すべては、ここからだ。個々がちがう捉え方をするから、ちがう絵が出来上がる。風景を前にして、静物もチーフを前にして、人物を前にして、どう捉えるかだ。しばし考え、イメージしよう。このガーベラだって、ラブリーに描くことも出来る。悪意を持ってもいいし、善意をもってもいい。批判精神・高揚精神、なんでをいい。ただ漠然と描くだけやめようね。それが、自らの世界を表現することになる。


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