大雪の翌日
- 2020.03.30 Monday
- 21:06
昨日の大雪。しかしサクラは満開です。今日の教室は、午前クラス1名。午後クラス1名。夜クラス3名。都知事も瀬戸際発言。相変わらず、補償なし。飲食店つぶれるぞ〜〜。そういう、絵画教室もたいへんだ。う〜〜ん、かんがえ時。
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昨日の大雪。しかしサクラは満開です。今日の教室は、午前クラス1名。午後クラス1名。夜クラス3名。都知事も瀬戸際発言。相変わらず、補償なし。飲食店つぶれるぞ〜〜。そういう、絵画教室もたいへんだ。う〜〜ん、かんがえ時。
中西さんの今日の水彩は、ミモザとレモン。黄色繋がりで、勢いのある絵になればよかったが、ちょい難しい。こういう絵は、しっかりカタチを見て描くより、「春のいぶき!!!」て叫びながら描く方が上手くいく。モチーフのイメージを考えるとは、それを言葉にすることです。言葉ありきの絵ですよ。
野沢さんの新作。古キャンだったので、サッと仕上げたかったはず。確かに、描き始めはなかなかよかった。やはり、古キャンは下地の色を生かしてこそだね。さらに塗り込んでいくと、その重さに気が滅入るのです。本人がね。それと、モチーフの組み合わせが難しかった。似たような太さのものが並べるのではなく、一つぐらいは大きなものを置けば、リズム感を出しやすい。要は、主役の喪失ね。完成まで達せず、終了となりました。
さて、コロナウイルス。日本だけ普通に生活していて、特別感ありありだったのですが、、、。東京は新たな保菌者が多く発生。これは、他国同じくロックダウンの可能性が高まってきました。サガンは、現在普通に開講していますが、1週間先が見えませんね。う〜〜〜む、疲れます。サクラ満開、キラキラ青空なのにね。
我がクラスの上村さんと渡部さんが参加している「THE SUMI 春 3人展」が昨日から銀座の東京交通会館地下1階で開催されています。シルバーサロンAにて28日まで。こんなコロナな世の中ですが、頑張ってますのでお近くに御用があれば寄ってあげて下さい。写真は、上村さん。マスクして、まさに今を戦っています。力作が揃ってます。よろしく!
そして、今日の午後クラスの柳澤さん。久し振りの静物画、まるでセザンヌかというよい出来で、お見事!オレンジのポットをそんままの色で描けば間違いなく崩壊します。このグリーンの世界の橙一点、色の繋がりがあってはじめて成り立ちます。実は、このオレンジ、そうとう濁っています。それで丁度いい。反対色を混ぜてグレイ系のいろで繋げています。色は説明スニアラズ、色は感じてもらうもの。わかるかな???
気持ちは鬱々でも、春らしい、日射しキラキラの1日でした。そんな日に、尾中さんの30号油彩が完成しました。お嬢さんと旅したモロッコの思い出写真から起こした絵です。日射しが強いので、写真では影の部分が真っ黒に潰れています。そのまま描いては、白黒お化けな絵になってしまいます。いつも言っている写真を読み取るチカラです。今のスマホは、ソフトのチカラで二つの露出を合成して暗い中を映像にします。それを絵描きは、絵筆表現する。だから写真は何枚もいろいろ撮りなさいと言うわけ→写真は資料である。
さて、この力作。実は、東光展に出品予定とのこと。しかし、今年のコロナで開催が正式に決まらないらしい。なんとも、いろんなところでいろいろだよ。先が見えないと言いつつも、はやく長く、お付き合いしましょうよという気持ちになってきました。でないと、気分が果てしなく落ちていきます。
そして、新田さんの水彩も仕上がりました。お年寄りも、なんだかんだとサガンに現れてきました。外出しない家族に飽きて、サガンが開いててよかった的な登場です。これも旅の写真ですが、潰れた画像を読み取らなければ絵になりません。確実に、写真よりいい風景ですよ。それって褒め言葉だよね。絵は、実際よりよくなくちゃね。だって、絵に描いたようなって言うもの。
新型コロナウイルス。状況は変わらないが、先の見えない不安に対して疲労感がいっぱいです。そんな中、イタリア・フランスのカフェやショップのクローズは、現在の日本よりも厳しい状況です。私たちも、重症な陽性患者が増えれば、同じ状況になるわけです。
とりあえず、やるべき事はなにか? 出来ることからすぐやる。ウイルス対処方法は、手洗いに消毒と混み合った密接空間に行かないこと。サガンは、さほどギューギューではありませんし、大声出して語らいをしてるわけでありません。これはよしとする。あとは消毒です。これが何処にも売っていない。ネットで少量サイズを高額で買うのも腹立たしい。そこで、正規の金額で売っている工業用アルコールを一斗缶で買いました。高濃度なので水で薄めて、更に手荒れ防止にグリセリンを混ぜました。みんな、たくさんあるからケチらないで、バシャバシャ使って下さい!
ということで、超高齢者の方々の欠席があって、余裕の時間が流れているアトリエです。しかし、みんなが落ち着いて絵を描いているわけでは無く、それぞれがストレスの中で制作しているのがわかります。家には、ダンナも息子も一日中居るから出てきたわよなんて言ってる方もいます。そう、みんなストレスを抱えている。青い空に春の花々、膨らむサクラの芽も、イマイチ心が解放されません。しばらくこのままね。
写真は、完成間近の山嵜さん2点。課題は、床や壁の周りがどう中と一致するか。微調整して仕上がりです。意識を外に向ける習慣。今がふんばりどころです。
次は、金子さんの2日目。彼も、意識を外へ向けてます。人物をどのような状況環境に置くのか? 絵の価値が外へ向かうと、今までとは違った世界が訪れるのだ。待ってるよ!
月曜日。1週間の始まりだ。平穏でありますように!
上の2点は、澤田さんの新作6号油彩です。本人は、パステルカラーの華やかな絵に憧れるオバサンなのですが、努めて汚れ系の絵を描かせています。ないものねだりを追いかけるよりも、自らの体質に忠実な絵はなによりいい。黒、グレーをベースにちょい色がいい感じになる。また、ソールライターのポスターがおしゃれではありませんか!
荒木さんの新作デッサン。基本形態の組み合わせなのですが、それぞれキチンと見つめ直し把握している。そんな実直さも経験の積み重ねである。「前回こうであったから、今回はこうしようと思う」この繰り返しが、制作の基本だ。毎回新鮮な気持ちと言っている方は、何処かおかしいのかも知れない。「新鮮」という言葉は、輝き感もあり魅力的だが、実は毎回、イマイチ考えがまとまっていない時の感覚だと思う。予想されたことの真逆な展開になって新鮮だと感じるのならいいけれどね。そんなことで、いい絵が出来上がってくる。
飯嶋さんの新作油彩画。これは抽象画のなかで、心象風景というジャンルとでも言うのかな。旅先の記憶であり、いままでの体験からなる絵であろう。その大地があれば、その上には空があり大気がある。さらに大地は湿っているのか乾ききっているのか?風景には、いくつもの要素がひきしめ合っている。作家は、その要素を自由にチョイス出来るのです。それが楽しい、コンダクターの気分だね。
そこで、一言。いつもアトリエで言っていることが、一言のフレーズで語られているものに出会った。こう言う出会いは、とても嬉しいのです。すごく幸せ。それは、黒澤監督です。
いいでしょ!!!
日替わりに、好天暖かと、寒々雨ぐもりが入れ替わる。まさに春ちかしの天気です。あと10日もすればサクラが開花するのだろう。そして、そのころ新型コロナウイルス騒ぎが一段落していればいい。。。のはず。。。わからないから鬱々な日々なのだ。あるサイトで、スペイン風邪、エイズ、サーズ、etcいろいろなウイルスは、出だしの1年が強力で、その後毒性も落ちていくらしい。だから、この2週間で封じ込めることが、まず第一ですよね。政府をあてに出来ないので、自分で、美味いものを食べ、よく寝て、免疫力を高める。そして、ひたすら手を洗うのみ。あとはじーぃっとしていることだろう。サガンも、高齢者の方々はみなお休み。もともと年配の方が多い教室。しかたがありません。
そしてもう一つ、「転ぶな、風邪引くな、義理を欠け」だそうです。スミマセンと一言で、欠席でよろしいかと。絵は、今日の中西さんの水彩画。はやく気持ちの良い初夏を迎えたいですね。
上が神山さんの制作中作品。8号油彩です。下が、野上さんの水彩エスキース。色紙。どちらも光と影、明暗のレイアウトを狙ったものです。テーマが同じでも、作者が違えば違う絵になる。そこが絵画であり、創造の世界であります。おもしろいね。これからどうなりますか、楽しみです。
朝から雨。目に見えぬウイルスに耐える人々たち。そんなわけで、中央線も定時運行。そして空いています。教室も高齢者は休み。重苦しい日々です。私たち、ひたすら手を洗って、じーぃっとしているだけね。通り過ぎるのを待ちます。